第2回
認知心理学の研究方法
今日の内容
認知心理学の研究方法
研究例
行動研究
実験的研究
原因の操作による因果関係の究明
観察的研究
事実,情報の収集
観察 面接 検査 調査
コンピュータ・シミュレーション
モデル → コンピュータ・プログラム
→ 実行(シミュレーション)
複雑なモデルの検証 修正
人工知能と関連
脳研究
神経心理学 脳損傷事例
電気的活動 脳波
認知神経科学 血流の変化 脳機能イメージング
研究の実際
脳研究,行動研究,シミュレーションの組み合わせ
イメージ研究をめぐって
内観
内観の問題点は何か
客観性 ←→ 期待 願望 予測
刺激反応連合
行動主義はイメージをどう考えたか
イメージ研究:主観的 非科学的
認知心理学のイメージ研究の方法
S --- O --- R
イメージ過程 ← 推定
新しいイメージ研究
課題,反応 の工夫
ペイヴィオ 二重符号化説
言語
イメージ
イメージによる記憶成績の向上
← なぜ ?
イメージ論争
ピリシンの批判
内観で捉えられた?
記号列 で説明できる
イメージ教示 → 多くの記号列をつくる
課題と反応の工夫
内観 → 課題の試作
ことばを使わない課題であることに注意する
他の研究者の追試
イメージ以外の説明の可能性はないか検討
課題の改良
複数の異なった課題による検討
反応
できるだけ単純な反応 (yes, no など)
内観による影響を防ぐ
実験の目的を知らない実験参加者
期待や願望の介入を最小限に
測度: 正答率 反応時間
イメージ走査の実験
コスリン
ピリシンの批判 記号列(命題)説
改良された実験
Reaction paper 課題
「フィンケの課題では,なぜイメージが空間的であると主張できるのか(なぜ他の説明が排除できるのか)」
短いRT
物理的知識の表象では説明できない
言語化は困難
今日のまとめ
認知心理学の研究方法
行動研究
コンピュータシミュレーション
脳研究
研究例
イメージ研究
イメージ課題 独立変数の工夫
他の説明を排除できる課題
→ イメージ過程の検証
事前課題
図 1.1 で,物体(B)を見ることを可能にしている視覚のはたらきを挙げなさい