第4回 第二部 知覚と注意(2)
注意と意識
Question
「注意」の例をあげなさい。
「意識」とはどのような状態のことか、例をあげなさい。
注意の適応的役割
情報の取捨選択
膨大な情報 → 感覚器官へ: 処理の限界
無駄な情報: 効果的な処理
「選択的注意」
突発的な情報
適応的な情報処理
知覚と注意
視覚的注意
視覚探索
特徴統合理論
トリーズマン
基礎特徴
→ 線分の方位,色,(両眼視差)
ポップアウト
基礎特徴の結合(結合探索)
特徴の統合
↑
焦点的注意
課題1
図 4-1
a より b が困難な理由を説明しなさい。
特徴の検出→時間がかからない(ポップアウト)
特徴の結合→時間がかかる(注意が必要)
選択的注意
両耳分離聴
カクテルパーティ問題とは
騒音
特定の話題の「選択的」聴取
チェリーの実験
追唱
右耳からの文章を追唱
→ 左耳の情報に気づくか?
左耳からの文章の内容を理解していない
英語→ドイツ語 変化に気づかない
純音へ変化すると気づく
男女の変化に気づく
フィルターモデル
ブロードベントの主張
第一段階 (物理的特性の処理:並列)
刺激の物理的特性(高さ、大きさ、、、)によって選択される
初期選択(フィルター)
一度のひとつのチャンネルからの入力のみ処理される(意味処理:注意 直列)
分割注意
分割注意
左右の耳に注意を分割可能
文脈 → 左右を統合
フィルターモデルへの反証
カクテル・パーティー問題
特定のメッセージの選択
自分の名前は聞こえる
遮断は完全ではない?
注意の分割
両方の耳のメッセージを文脈で結びつけて追唱する
追唱の誤り
トリーズマンの減衰モデル
物理的な特徴による選択
選択されなかった情報→ 減衰
文脈や知識によって、減衰された情報も選択
2つの課題の同時処理
マッチング課題 と 信号検出課題
両方に正答できる
反応時間が長くなる
なぜ?
資源理論
複数課題の同時処理 → 注意の配分
資源理論
カーネマン 1973
ボトルネック から 容量 へ
資源
変化 ← 覚醒水準
→ 配分
干渉 → 作業の低下
* 二重課題 ← 作業記憶
自動化
自動化と資源
自動車の運転
初心者
熟達 何が変わるのか
分割注意の訓練
黙読と口述筆記 ナイサーら(1976)
注意の捕捉
注意の捕捉 attentional capture
予期せぬ情報への注意
ポズナー (1978, 1980)
予期 → 注意の移動 → 速い反応
視線を移動せずに,注意を移動
手がかり → ターゲット 200 ms 以内
意識と無意識
結合錯誤
注意がうまく働いていない
意識された
注意 処理の促進,準備
意識 処理のモニター?
知覚的防衛
マギナス( 1949)
認知閾の測定
普通の言葉
タブー語 → 露出時間が長くないと読めない
抑圧?
読めないのに「抑圧」 ← 無意識?
別な説明
意識したが,報告を避けた
単語の出現頻度
実験の改善
性的ではなくとも,認知閾が高い
無意識の処理
次回への事前課題
潜在記憶にはどのような例があるか
Reaction paper 課題
注意の「減衰モデル」は、なぜ提案されたか