第7回 記憶(3)
知識の表象
事前課題
pp.134 – 148 知識の表象
「その生徒は学校で叱られることを覚悟した」
上の文が理解できるためには「学校」という知識は,宣言記憶にどのように表現されていると考えられるか?
宣言記憶の構造
情報の組織化
宣言記憶の保存
神経回路のレベル
情報処理のレベル
情報の関係の保存
意味ネットワーク
概念と概念の関係 → ネットワーク
ノード
リンク
階層構造の検証
モデルの検証
測度:反応時間
文の真偽判定課題 sentence verification task
「カナリアは鳥である」 → Yes or No
反応時間(Reaction Time: RT)
命題ネットワーク
「小さい少年が大きなボールを蹴った」
↑ 小さい --- 少年
--- が --- を蹴った
ボール --- 大きい
命題ネットワークの検証
連想テスト
小さい --- 少年
--- が --- を蹴った
ボール --- 大きい
「少年 ----- 大きい」 は想起されづらい
スキーマ 知識の構造
「学校」
先生,生徒,,,,
スロット 概念の特性
既定値 概念の典型例がもつ特性の値
→ 既定値によって情報を補い,理解する
「学校」
スロット
isa 教育機関 社会組織 (階層構造)
部分 校舎 校庭
成員 先生 生徒
機能 教育
「その生徒は学校で叱られることを覚悟した」
(先生に)
自然カテゴリー
ダチョウとカナリアのちがい
メンバーの典型性
典型性評定
反応時間
スキーマの既定値を多くもつ事例 → 典型
スクリプト
よくある出来事のスキーマ
「レストラン」 スクリプト
スクリプトの検証
物語再生 ← スクリプトの欠けた部分を補う
新たな事態 → スクリプトがない → 混乱
素朴理論
素朴物理学
素朴生物学
心の理論
日常の体験から形成されたスキーマ
自伝的記憶
自分についての記憶
レニセンスバンプ
幼児期健忘
「意味」と命題ネットワーク
一般的(公的)意味ネットワーク
個人的意味ネットワーク
知覚表象
手続き的記憶
想起
連想記憶
ノードの活性化 結合
→ 拡散
間接プライミング
Cf. 直接プライミング
プライミング効果
プライム刺激 → テスト刺激
処理の促進(あるいは抑制)
意味的プライミング
semantic priming
語彙性判断課題
バター → 医者
看護士 → 医者 RT早い
プライム刺激が 閾上でも閾下でもプライミングが生じる
連想記憶の意義
複数の状況の類似性
符号化特定性原理
反復 → リンクの強度が増加
→ 活性化の確率,程度が増加
情報の統合 誤った想起
Reaction paper 課題
間接プライミングとは何か、述べなさい。
また、なぜ生じるのか、説明しなさい。
忘却
「なぜ,思い出せないか」
減衰説
根拠は
干渉説
根拠は
日常例は
記憶と脳
脳の神経ネットワークと意味ネットワークの関係
類似点
差異点
PDPモデルの説明
並列処理
分散処理
神経ネットワークによる学習と潜在学習
Reaction paper 課題 2
スキーマとはどのようなものか、またスキーマを使って人間が身の回りの物事をどのように認知しているか、を説明しなさい。
事前課題
演繹的推論の例をあげなさい。