第１５回 第八部 学習と社会
学習と社会的認知
学習の適応的機能
遺伝的な適応
知覚と遺伝
知覚と経験
学習による適応
認知機能
問題解決 ⇒ 学習 ⇒ 適応
環境の変化に即応
行動主義の学習研究
刺激ー反応連合
刺激ー反応
報酬／罰
事前課題
報酬が行動を強化しない例をあげなさい。
学習と認知
刺激 ⇒ 認知 ⇒ 反応
報酬と認知
報酬 ⇒ 解釈 ⇒ 行動
過正当化効果 （over justification effect）
認知不協和理論
認知心理学の学習研究
認知活動
発達心理学
教育心理学
人類学 社会学
知識の役割
既有知識の影響
すでに持っている知識
⇒ 学習に影響
メロディの記憶 ← 音楽経験，知識
領域固有性
学習の領域固有性
特定の領域の知識 ⇒ その学習に影響
一般的認知能力 vs 領域固有性
既有知識による推論の促進
「恐竜」に詳しい子ども
カテゴリーの階層構造化された知識
⇒ 推論の促進
既存の知識構造に位置づける ⇒ 推論
熟達化
学習と熟達
遺伝的な行動 ⇒ 学習 ⇒ 発現
学習 ⇒ 経験による熟達化 expertize
体操選手，将棋の名人
チェス盤の記憶
デフロート (1965)
マスターと初心者に差 ← 記憶力の差？
チェスのマスター
実験
盤面5秒提示 → 盤面の記憶 再現
ランダムに駒を並べる → 再現できない
初心者と差なし
知識の活用
２種類の熟達者
波多野・稲垣 (1983)
手際のよい熟達者
適応的熟達者
学習と自動化
知識の蓄積
手続きの自動化
ない注意資源で，他の課題も遂行
メタ認知
自分自身の認知活動をモニター，コントロール
自動化 ⇒ 意識化 ⇒ 制御
評価
Reaction paper 課題
熟達化によって何が変化するか？
知覚の熟達化： 知覚学習
母国語の知覚
文字の知覚
顔の知覚
状況的認知
認知と社会的環境
情報処理パラダイム
学習 ← 頭の中の情報処理
適応論パラダイム，人類学的研究
認知活動と社会・文化との関わり
認知活動の一部 ⇒ 外部環境が担う
他人に尋ねる，調べる，，，
分散認知
その場に何かあるか ⇒ 認知活動
学校，社会制度
「太平洋の航海者」
環境のなかの手がかり（情報）
熟達者→初心者 伝達
正統的周辺参加
会社 熟達者，初心者→周辺的な仕事
→ 十全的
社会的認知
人間を対象とした認知
社会環境への適応
社会脳仮説
他者，集団，自己の認知
原因帰属
他者の行動の原因
「残念ながら，用事があるので，お邪魔できません」
わたしは嫌われているのか？
相手は非社交的な人物なのか？
帰属理論
attribution theory
状況帰属
対象帰属
傾性帰属
１回の観察
割引原理
念頭にある原因の可能性を割り引く
割増原理
念頭にある原因の可能性を割り増す
対応バイアス
対応バイアス
他者の行動の原因を推定するとき，
内部要因を重視し，外部要因を軽視
実験手続き
自由選択条件
強制割当条件
→ 擁護，批判：本心ではないはず
⇒ 状況無視
状況要因の割引が不十分
対応バイアスの普遍性
基本的帰属錯誤
対応バイアスと情報処理
情報処理プロセス
ギルバート (1989)
カテゴリー化
傾性推測
修正
1.2. 自動的 3. 注意が必要
対応バイアスの原因
「傾性への帰属」がなぜ先におこるのか？
カテゴリー
対象認知 ： カテゴリー ⇒ 適応的行動
内在的性質：一定不変
カテゴリーと対応バイアス
人間の行動 ← 内在的性質 ＋ 状況
カテゴリー ⇒ 内在的性質
対応バイアスと性格認知
性格の認知 ← 対応バイアス
性格検査 ⇒ 行動を予測できるか？
「人か状況か」論争
ミッシェル (1968)
性格と行動の相関 r＝ .3
「人か状況か」論争 person-situation debate
「一貫性論争」
「性格が行動を決定する」：対応バイアス
状況の影響が大きい
国民性，民族性，人種
集団的行動の原因 ← 対応バイアス
Reaction paper 課題
対応バイアスとは何か、また、なぜ生じると考えられているか、説明しなさい。