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第14回 知覚の発達

 

 

知覚の発達
生得と経験;遺伝と環境

2分法的設問

 

生得的視覚情報処理機構

→ 感覚刺激作用の制限

→神経構造の退化

行動観察

視覚的断崖 visual cliff

E. ギブソン    E. J .Gibson

 

奥行き知覚は生得的か? 経験によるのか?

 

直接性の定位分化反応

新生児の情報処理機構

Fanz

選好注視法 preference looking method

 

 

 

空間知覚

Cf. 動物の精神物理学

ハトの光覚閾の測定 (Blough, 1958)

光 → Aのキー → 餌

光なし → Bのキー → 餌

オペラント条件づけ

 

上下法 → 刺激閾の測定

暗順応曲線

 

 

視角が変化

 

同一の物体

として知覚

 

大きさの恒常性

Reaction paper 課題1

「定位反応」による乳児の知覚研究の例を挙げなさい

物体知覚

対象性

 

ケルマンとスペルキ Kellman&Spelke

 

馴化・脱馴化法

馴化と脱馴化

乳児の視覚 

   遮蔽された物体を一体として見ているか

運動の影響

 

 同一のものは見なくなる(馴化)

 新奇なものは、再び見る(脱馴化)

 

Kellman & Spelke (1983) Kellman et al.(1987)

 

 

 

遮蔽された物体を一体として見る

← 運動の効果

物体知覚と運動:生得的

 

馴化/脱馴化による行動の観察

→ 知覚の客観的観察

Reaction paper 課題 2

乳児の知覚における馴化/脱馴化反応の例を挙げなさい

顔の知覚

顔への選好注視

新生児でも顔を見る

生後4ヶ月くらいまで 

髪型,眼鏡などの変化に対応できない

生後8ヶ月頃→ 大人と同じような顔認知へ

見る方向に依存しない

倒立効果

 

開眼手術後の知覚

知覚の発達・障害と可塑性

 

モリヌークス問題

先天盲の状態で開眼手術をうけ,光が十分届く状態で,「金属の立方体と球を手で触ることなしに識別できるか?」

W. Molyneux 1693  「否」

 

知覚の経験論

 

ロック J. Locke 

→ バークリー G. Berkeley  etc.

 

先天盲の開眼手術

 

鳥居・望月1992

MM

TM

 

開眼直後の視覚体験

触・運動系活動への依存

 

 

色名の修得

色と対応せず

 

色の弁別・識別

2つの色見本の弁別

定位の困難

⇒指先で触りながら:運動の媒介

弁別学習の進展

 

 

図・地の分化と形の弁別・識別

形見本(正三角形,円,正方形)

TM 4ヶ月目 弁別できない

図形外郭の逐次的探索→角,辺の同時把握→全体の即時的把握

 

 

複合図形の把握と変移

立体の弁別と識別

2次元の形の識別→3次元の対象 弁別困難

固定した視点

視点の変化

 

まとめ

先天盲開眼者の視覚発達

(1) 「色」の属性しか抽出しない段階

(2) 「長さ」「大きさ」「2次元の形」「立体」などの弁別・識別:「色」以外の属性の抽出の段階

(3) 事物の「機能」 

(4) 事物そのものの識別

 

次回への事前課題

経験によって知覚が変化する日常的な例をあげなさい

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