第4回 明るさと色の知覚(2)
光と色、色覚説
色の見え方
可視光とスペクトル
光と色覚
光の物理的性質と色覚
人間の可視光 380nm—750nm
n ナノ 10-9
色の属性
色相 hue ←波長 ( nm )
飽和度 saturation (彩度chromatic value)
←純度(単色光の輝度成分の比率)
鮮やかさ
単波長→無彩色を加える→純度が落ちる
明るさ brightness ←光の輝度 ( )
反射率
物体色 :明度 lightness
色相弁別 Judd 1935
色相と輝度の相互作用
ベツォルト・ブリュッケ効果
Bezold-Brucke effect
色相と純度の相互作用
アブニー効果 Abney effect
色度図
CIE表色系(XYZ表色系)
RGB表色系→XYZ表色系
x=X/(X+Y+Z), y=Y/(X+Y+Z)
他に明度を別表記
物体色
マンセル表色系
色相 H, ヴァリュー V, クロマ C
5色相 R, Y, G, B, P
⇒補色 10色相
知覚的等色差
色の三属性と色立体
マンセルの色立体
色相環hue circle(色円環)
色覚説
色覚説
三色説
反対色説
段階説
三色説
網膜の構造
錐体
桿体
三色説
ヤング-ヘルムホルツ(Young-Helmholtz)
の三色説 trichromatic theory
←混色の説明
網膜中の3種の錐体
→それぞれが伝える興奮の比率→色感覚経験
反対色説
ヘリング (Hering 1920)
反対色説 opponent color theory
←「黄」 赤と緑を感じない 現象学
網膜上に3種の物質を仮定
赤-緑
黄-青
白-黒
異化⇔同化
Hering の
仮説的モデル
段階説
ハービッチとジェイムソン Hurvich& Jameson1957
網膜部位に三種の感光物質 S錐体,M錐体,L錐体
⇒反対色過程へ
Reaction paper 課題1
色覚の段階説はどのような説か?
色と明るさの見えかた
(順応、恒常性、対比)
色順応 adaptation
同一色の持続視→色味(色相,飽和度)の変化
色の恒常性
color constancy
色照明下で反射する光の分光分布がかわっても,
見かけの色はかわらない.
ex)白熱灯下と蛍光灯下では分光分布は異なる
→物体の色の見えはそれほどかわらない
色の対比と同化
同時対比,継時対比
色残像:色の周波数成分に対する感度の変化
補色残像:注視した色と残像色
おおむね補色関係(ゲーテ Goethe 1810)
マッカロー効果 McCollough Effect
:方向特異性色残像
特定の方向の線分の処理と色処理が
統合されるレベルの残像
色の現象学
色の現れかた
カッツ Katz,D 1935
面色 film color (開口色 aperture color)
表面色 surface color
還元衝立→ 面色
主観色 ベンハムのこま
事前課題
奥行きを知覚するための手がかりにはどのようなものがあるか?