第12回 運動と健康(1)
運動の心理的効果(自尊感情 ストレス 不安)
心の健康
運動の心理的効果①自尊感情
自尊感情
自分自身に関する感じ方
自己評価的感情
高→ 自分の価値、責任感、不安の低減、
対処能力、身体的健康
低 → 他者を回避する欲求、
他者から回避されたくない欲求
対人不安
運動・スポーツにおける自尊感情の変容
自尊感情
身体的自己価値
スポーツ有能感
魅力的なからだ
体調管理
身体的強さ
「多面的階層モデル」
「運動と自尊感情モデル」 EXSEM
運動・スポーツ
→ 身体的セルフ・エフィカシー
(ある課題の成功の見込み感)
→ 身体的有能感
→ 身体的受容
→ 自尊感情
自尊感情を高める運動
効果が認められていない運動
水泳、柔軟性トレーニング、格闘技
半数で効果が認められた運動
持久的運動:ランニング、ウォーキング、
エアロビックダンス
運動時間:60分以上
12週間以上の長期プログラム
運動の心理的効果② ストレス
ストレス発生の心理的メカニズム
不愉快な思い、悩み
→ ストレス → 肥満、高血圧、頭痛、潰瘍、
「認知的評価」
トランスアクション・モデル
ストレッサー(嫌な出来事)
一次評価(脅威か)
二次評価(対処できるか)
→ 対処行動
問題焦点型
情動焦点型
Reaction paper 課題
ストレッサーに対する一次評価と二次評価とは何か?
ストレス対処行動としての運動・スポーツ
様々な対処行動
運動・スポーツ 情動焦点型
→ ストレス低減効果
効果的な取り組み方
種目の自己選択、強度の自己決定:継続
有酸素運動、自然環境での活動:ストレス解消
仲間:ソーシャルサポート源
運動の心理的効果③ 不安
不安の特徴
軽度: 行動への注意、用心深さ
重度: 集中・冷静さの欠如、不安感情
対象:特定/不特定
精神症状:
身体症状:
恒常的な不安状態 → 不安障害、パニック発作
アルコール・薬物依存
不安の概念
特性不安:
パーソナリティの一部、比較的安定
状態不安:
一時的、変化する情動状態
状態ー特性不安検査(STAI)
運動と不安の関係
有酸素運動と無酸素運動
有酸素運動→不安の低減
一過性の運動と長期的運動
一過性の有酸素運動→状態不安の低減
長期的運動→特性不安の低減
他の処方との比較
不安障害
短期間(3−12週)、30分程度→効果
心の健康と「幸福感」
好ましい感情 集中 好ましい人間関係
意味 達成感 セリグマン(Seligman, M)
TED