第13回 運動と健康(2)
運動行動の規定因
運動行動の変容
運動行動の規定因
「態度」 → 運動
運動に対する好意的態度
態度と規範:運動行動の予測モデル
態度
好意的(良い、有益、愉快)
主観的規範
重要な他者からの期待
運動行動の変容
トランスセオレティカル・モデル
禁煙行動の研究
健康行動の変容過程を説明
身体活動、食行動、ストレス・マネジメント
5つの行動変容ステージ
4つの構成要素:
行動変容ステージ、セルフ・エフィカシー、
意思決定バランス、変容プロセス
4つの構成要素
行動変容ステージ
前熟考→熟考→準備→実行→維持
セルフ・エフィカシー
行動変容ステージと関連
意思決定バランス:恩恵と負担の知覚
変容プロセス:「認知」、「行動」への具体的支援
運動行動の促進
行動変容技法
健康的な行動を増やす
健康的でない行動を減らす
望ましい行動、スキルを新たに形成
生起頻度の少ない行動を増やす/望ましくない行動を減らす
運動実践への介入
刺激統制法、オペラント強化法
スキナー
環境→行動→良い結果:行動の継続
先行刺激→反応→強化刺激
(手がかり)(行動)(結果)
先行刺激
ウォーキングを思い出させる刺激
ウォーキングをしたくなる刺激
「刺激統制法」
強化刺激
爽快感、目標を達成した時のご褒美
オペラント強化法:学習理論の一つ
目標設定技法
最終的に達成したい目標(なりたい自分)
具体的な行動目標
(いつ、誰と、どこで、何を始めるのか)
小さな目標→ステップアップ→最終目標
「シェイピング」
セルフモニタリング
自分の行動を観察・記録
→ 客観的に把握、管理
行動に影響する要因も記録
1 客観的観察
2 評価
3 強化
意思決定バランス分析
運動に伴うメリット、デメリット
→ バランスシートに記入 「利益・不利益分析」
逆戻り予防
習慣化している運動 → 中断
あらかじめ対処法を準備
不適切な自己への帰属 ←→ 柔軟な思考
ソーシャルサポート
周りの人からの励まし、協力
情緒的サポート
共感、愛情表現、信頼、尊敬
賞賛、激励、前向きなフィードバック
道具的サポート
問題解決に有効な知識の提供、直接的援助
Reaction paper 課題
運動行動を変容させるためにはどのような技法があるか?
運動実践と環境
運動継続に関する動機づけ
自己決定理論
内発的動機づけ(運動自体の楽しさ)
外発的動機づけ(自分にとって価値がある)
自己決定度が高い
有能さへの欲求、自律性への欲求、
関係性への欲求
運動継続を支える社会的文脈要因
社会的文脈 心的欲求
構造 (情報) → 有能さ
社会的支援(選択機会) → 自律性
関与(当人へのサポート)→ 関係性
動機づけ面接法