第2回
スポーツと発達(1)
運動の発達心理学
事前課題(予習)
運動の発達と認知の発達はどのように関係しているか、例をあげなさい。
乳幼児の運動発達
スポーツ技能
精緻さ、速さ、力強さ
← 基本運動 (歩く、走る、飛ぶ、投げる、、)
運動の構成要素
← 運動の発達
神経系の発達
生後一年間の運動の発達
神経系の発達
感覚系 脳への入力
運動系 脳からの出力
(1) 低次→高次
脊髄、脳幹:低次の神経系
大脳皮質の運動野、前頭葉:高次の神経系
髄鞘化(神経伝達の高速化)
脊髄反射(瞳孔反射、モロー反射)
(2) 中心(体幹)→抹消(四肢)
(3) 上(頭)→ 下(足)
粗大運動と微細運動の発達指標(表Ⅰ-1)
運動の発達時期、順序: ほぼ一定
運動の発達 → 経験する世界の拡大
(認知の発達)
分化を繰り返す運動発達
運動能力の分化(単純→複雑)
運動技能、学習能力、視覚系の発達
(1) 乳児期
反射的動作
→ 原始反射の抑制
到達運動、随意運動の出現
(2) 幼児期
基本運動
閉鎖系(変化の少ない環境)
視覚機能の限界(運動視)
閉鎖技能の習得
(外部からの感覚入力の必要性が低い)
(3) 児童期前期
姿勢、バランスの制御 → 自動化
注意の配分:走る、投げる、捕る
開放技能の限界
(4) 児童期後期
複雑な開放技能
運動パターンの発達
系統的な運動の変化
走動作
優位脚→ 反対脚 → 走動作
ブランコのり
腕、股関節、膝間接の協調制御:学習
認知発達と運動
日常生活のおける認知発達と運動
新生児の認知能力
新生児模倣:
表情の模倣
感情の知覚
模倣反応
身体の運動感覚のコントロール
表象の形成能力: 不十分
遅滞模倣 1歳半ぐらいから
「ふり」「みたて」「ごっこ」 1歳~3歳
スポーツにおける認知発達と運動
ルール、役割、展開: 記憶、表象
子どもの知識
表象 → 運動の表出
認知と運動の相互作用
次回への事前課題(予習)
運動の発達(運動遊び)と社会性の発達はどのように関係しているか、例をあげなさい。
Reaction paper 課題
運動の発達と認知の発達はどのように関係しているか、例をあげなさい。
新生児の認知と反応:模倣
幼児:遅滞模倣
児童:表象 -->知識、ルール —> 運動