第7回 運動の学習(2):運動の指導
効果的なフィードバック
フィードバックとは
入力 → 出力
← フィードバック
目標 → 結果(運動)
← 目標との差
フィードバックの分類:情報源
内在的フィードバック:感覚情報
視覚 筋感覚
付加的フィードバック:外部から
映像など
フィードバックの分類:情報の内容
結果の知識
ゴールタイム,得点,
内在的フィードバックを補う
遂行の知識
言語的コメント(指導者)
ビデオによる動作再生
フィードバックの分類:受け取る時間
付加的フィードバック
同時的フィードバック
最終的フィードバック
即時的
遅延的
フィードバックのタイミングと運動成績
図Ⅲ−5
学習効果
遅延的フィードバック>即時的
内在的フィードバックを処理
フィードバックの割合
図Ⅲ−6
学習効果
割合100%<50%
内在的フィードバックの活用
ガイダンス仮説
付加的フィードバックに依存
内在的フィードバックの誤差を評価する機能が発達しない
フィードバックの精度
フィードバックのバンド幅
許容される誤差の範囲
細かすぎる誤差情報
→ 運動の安定を阻害
Reaction paper 課題
どのようなフィードバックが有効か,まとめなさい。
知覚・認知トレーニング
知覚認知トレーニングと視力
有効な知覚認知トレーニング
「視力」と同じではない
運動の出現までの情報処理の改善
注意の配分
視線の配置
← 熟練者の知覚・認知の仕方を知る
知覚認知トレーニング
教示
言語的
映像
トレーニング効果の転移
効果の測定
ビデオ,チェックシート,言語報告
今後の課題
試合の文脈における知覚認知トレーニング
試合中の思考
教示
フィードバックの効果
リアルタイムフィードバック (脳波、)
制約を利用した個人練習
制約条件
→ 運動の自己組織化
生体の制約
競歩 肩の制約 → 腰の動き
環境の制約
バットの重り → 腰の回転
課題の制約
テニスのフォア,バック → 回転動作
制約を利用したチーム練習
相手という制約
相手 → 時間圧 → パスの時間短縮
空間という制約
空間の制約 → 行動の制約
プレーの制約 → 行動の変化
技術指導と練習環境デザイン
練習環境のデザイン
指導者,学習者
練習環境の工夫
逆行プランニング
順行プランニング
ゆらぎと学習
運動技能の向上 → 直線的ではない
次回への事前課題
「内発的動機づけ」と関連する欲求には、どのようなものがあるか?