第８回　スポーツにおける動機づけ（１）：やる気とは

 

動機づけ

スポーツと動機づけ

やる気，意欲

動機づけ（motivation）

 

課題の選択，努力の程度，持続性

 

動機づけの源泉

なぜ，「動機づけ」られるのか？

達成

優越

親和

社会的な動機（欲求）

動機の質，量（強さ）の違い　→　 個人差

 

スポーツから遠ざかる動機

 

基本的欲求理論（デシとライアン）

（内発的動機）

自律性への欲求

有能さへの欲求

関係性への欲求

 

やる気を高めるために

自我目標

課題目標

 

原因帰属

原因帰属とは

成功・失敗の解釈 →　やる気の変化

ワイナー

安定性，原因の位置

 

 

安定性（安定／不安定）　→　期待の変化

 

原因の位置（内的／外的）

→　感情反応に影響　（自尊感情，，，）

 

 

 

原因帰属と動機づけ

意欲の高いひと　←成功（内的）　失敗（努力）　　

意欲の低いひと　←成功（外的）　失敗（能力）

 

継続するひと　

←　成功（内的）　失敗（努力）

　運動嫌い

←　成功（外的）　失敗（能力）　

 

文化の影響

 

日本人選手　

成功　←　外的要因（指導者，仲間）

失敗　←　内的要因（努力）

アメリカ人選手

成功　←　内的要因（能力）

失敗　←　外的要因（相手）

自己高揚的帰属

 

 

Reaction paper課題１

スポーツへの参加、継続を動機づけるには、どのような原因帰属が望ましいか？

また、望ましくない帰属にはどのようなものがあるか？

 

 

自己効力感

「できる」という感覚

自己効力感（self-efficacy）

 

バンデューラ

効力予期

結果予期

 

 

自己効力感を高める

 

 

達成目標理論

達成目標理論

何を目標とするか　→　学習活動

課題目標

自我目標

 

 

達成目標に影響を与える要因

状況要因

自我目標　←

①能力を評価する課題

②他者との競争が強調

③能力への意識（←群衆の存在）

 

課題目標　←

①技術の向上を強調

②スキルの習熟に応じた挑戦的課題

③学習の過程を重視

 

個人差

　個人が重視する達成目標　「目標志向性」

課題志向性　　自我志向性

 

課題・自我志向性のスポーツ行動への影響

課題・自我志向性の測定尺度

 

動機づけや行動への影響

課題志向性　→　動機づけを高く維持

 

感情への影響

課題志向性　→　

結果に関わりなく，ポジティブな感情の変化

 

Reaction paper 課題２

個人の課題志向性は，スポーツ行動への動機づけにどのような影響を与えるか，具体的に述べなさい。

 

スポーツにおける個人・社会志向性

 

個人内基準への志向性

スポーツ集団への適応に関する志向性

 

両志向性のバランス

自己決定理論

内発的動機づけと外発的動機づけ

手段としてのスポーツ

「痩せるため」

「叱られ事を避けるため」

＝　外発的動機づけ

 

 

活動すること自体が目的

＝内発的動機づけ

 

「有能さへの欲求」

「自律性（自己決定）への欲求」

「関係性への欲求」

：基本的な欲求

 

 

自己決定理論

 

自己決定の程度を高める

 

 

次回への事前課題

テキスト pp.86-91. を読み，動機づけが低下する原因をあげなさい。