第9回 スポーツにおける動機づけ(2)
:無力感と動機づけ
自己決定理論
内発的動機づけと外発的動機づけ
手段としてのスポーツ
「痩せるため」
「叱られ事を避けるため」
= 外発的動機づけ
活動すること自体が目的
=内発的動機づけ
「有能さへの欲求」
「自律性(自己決定)への欲求」
「関係性への欲求」
:基本的な欲求
自己決定理論
自己決定の程度を高める
学習された無力感 ー やる気の喪失
学習された無力感とは
失敗経験の繰り返し
→ 行動が結果に影響しないことを「学習」
学習性無力感(learned helplessness)
セリグマン
運動嫌い,運動部活動からの離脱,
バーンアウト(燃え尽き症候群)
やる気が低下するメカニズム
原因帰属の個人差
能力 (不変)
努力 (変化)
← 社会的特性
学習目標
社会的特性
公的自己意識
評価概念
→ 成績目標 → 能力不足への帰属
他者受容感
愛着
→ 熟達目標 → 努力不足への帰属
やる気を失わないために
ストレスフルな状況へのコーピングの技法
肯定的解釈
計画的問題解決
サポート希求
セルフ・ハンディキャッピング
なぜやる気を出さないのか
セルフ・ハンディキャッピングとは
自分が評価の対象である
高い評価を受けられるか確信が持てない
→ ハンディキャップがあることを他者に主張
自らハンディキャップをつくりだす
自尊心の維持,高揚させるための方略の一つ
セルフ・ハンディキャッピングの功罪
課題に失敗した場合:
能力に帰属する必要がない
自尊心の低下を避けることができる
成功した場合:
能力の高さを誇示できる
自尊心の高揚
帰属のコントロール
→ 肯定的なフィードバックの最大化
否定的なフィードバックの最小化
努力の差し控え
困難な課題の選択
不安や身体的不調の訴え
自尊心を守るための、SH以外の方略
回避行動
援助要請の回避
引き延ばし
セルフ・ハンディキャッピングを抑制する
課題目標
→ セルフ・ハンディキャッピングを使用しない
自我目標
→ セルフ・ハンディキャッピングを促進
動機づけ雰囲気
動機づけ雰囲気
動機づけ雰囲気とは
環境要因 → 個人の達成目標
動機づけ雰囲気
個人が集団に存在すると認知する目標志向性
熟達雰囲気
成績雰囲気
スポーツにおける動機づけ雰囲気の内容
評価尺度:測定
熟達雰囲気
教師の熟達雰囲気,熟達雰囲気,
共同雰囲気,公平さ
成績雰囲気
教師の成績雰囲気,成績雰囲気,
失敗の恐れ
スポーツの動機づけへの影響
熟達雰囲気 → 個人の動機づけを高める
↑
指導者の指導スタイル,指導観
次回への事前課題
ソーシャルスキルとは何か、
またどのようなものがあるか?