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視覚認知 project

 私たちの日常の行動は、身の回りの様々な事物、出来事を視覚を中心として認知することによって成り立っています。このような知覚・認知のはたらきは、あまりにも日常的で「あたりまえ」であるために、そこに人間に独特のはたらきがあることはなかなか気がつきません。しかし例えば、私たちは目の前の事物の全てを見ているわけではありません。また、普段の生活では時間をかけて身の回りを常に探索しています。このようにして選択した情報をもとに、私たちは判断や意思決定を行って行動しているのです。

 このような知覚・認知のはたらきは、認知心理学によってこれまで半世紀以上にわたって少しずつ着実に解明されてきました。その結果、人間の認知のしかた(考え方、感じ方)は目の前の情報の一部のみを処理すること(選択)や、さらにそれらの情報を総合して認知が成立すること(統合)が明らかになっています。つまり私たちが見る世界は、物理的なありのままの世界とは異なる「主観的な」ものなのです(下記の「錯視」をご覧ください)。

 私たちの研究室はこのような人間の認知の特徴を踏まえれば、人々の日常生活、例えば職場での労働や、学校での勉強、さらには遊びやエンターテイメントでも、新たな提案ができると考えています。よりストレスの少ない仕事の進め方、無駄のない効率的な学習、映像や音楽の新たな知覚経験の創出など、多くの可能性が秘められています。

(→ 視覚認知 project へ)

 

錯視

“Pigeon-Neck” Illusion

​ ハトの首が動いて見えます。遊んでみてください。

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