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第11回:錯視(1) 幾何学的錯視

 

1 試験について

 シラバスに示した予定にしたがって、下記のように試験を行う。 

 実施日 

    7月26日(金曜) 講義の時間、教室 (試験時間60分) 

 

(評価の60%)

 

2 受験上の注意事項 

 2-1 必ずテキストと配布資料(図表を除きCourse N@viに掲載済み、再配布は行わない)を持参すること。 

試験では、テキストを参照しながら解答を求める問題が出題される予定である。 

 なお、テキスト、配布資料以外の紙資料(コピー等を含む)の持ち込みも可とする。 

2-2 学生証を必ず持参すること。忘れた場合は、事務所で証明書を発行してもらうこと。 

2-3 試験場でのテキスト、資料等の貸し借りを禁止する。 

2-4 電子機器(スマートフォン、辞書、PC等)の使用は全て禁止する。使用が確認されれば不正行為とみなす。 

3 試験結果 

 CouseN@vi上で、試験結果についてのフィードバックを行う。 

 

春学期課題

Course N@vi を利用して,以下の課題(現象観察の記述)を期限までに提出

NTT Illusion Forum イリュージョンフォーラム

      http://www.brl.ntt.co.jp/IllusionForum/

 自由に3つを選択し,それぞれについて,(1)錯視の名称,(2)現象の記述(どのように見えたか),(3)観察した感想および意見,を文章で200字程度

期限  2019年7月19日 深夜 (評価の10%)

幾何学的錯視
 geometrical (optical)  illusion

長さ

方向

大きさ

 

錯視現象→異常現象?

 

知覚の歪み←通常の視覚の働きを反映

 

視知覚,2次元の空間知覚の一般的特性

統一的理論が可能か?

 

http://www.brl.ntt.co.jp/IllusionForum/

1) 鋭角過大視、鈍角過小視 

(ツェルナー、ポッゲンドルフ、ヘリング)

 

 

2) 周囲の図形部分(大きさなど)に同化

ミュラー・リヤー、デルブーフ(同心円)

 

 

3) 周囲の図形部分との対比 

ポンゾ、エビングハイス(ティチナー)

 

4) 分割距離の過大視傾向 

(オッペル・クント、ヘルムホルツ)

 

 

幾何学的錯視

なぜ鋭角過大視、分割距離過大視がおきるのか?

どのような条件で同化、対比がおこるのか?

なぜか?

← どのように説明するか

 

 

錯視の異方性と方向検出器

ポッゲンドルフ,ツェルナー錯視

小保内 1930

盛永 1933

 

なぜ鋭角過大視がおきるのか?

異方性があるか?

 

 

45°,135° で最大の錯視量

 

Reaction paper 課題1

ポッゲンドルフ,ツェルナー錯視は,交差線分がどのような方向の時に錯視量が大きくなり,また,どのような方向で小さくなるか?

 

 

 

錯視現象を錯視で測ってよいか?

Oyama 1975

方向知覚の精度を考慮しても同様

 

ツェルナー錯視と方向検出器

鋭角過大視説

方向の対比説

 

 対比の効果をどのように説明するか

 異方性は説明できるか

Blakemore 1970

 

 

方向の対比←方向検出器の側抑制AB15°で最大

方向錯視量 2°

 

 

方向検出器の分布:45度方向で過疎的

→側抑制によるピークの移動最大

 

 

Morikawa 1987

方向検出器の順応 → 錯視量の減少

*方向,空間周波数で順応

 

 

錯視と同化・対比説

 

同心円錯視

盛永1935

内外円の直径比2:3 で最大過大視

5~6倍以上 内円過小視

 

内外円を一体的に把握→同化

2肢的把握→対比

小笠原

絶対的大きさか,比か

内円の大きさ 3段階で変化

 

 

 

 

 

直径比 2:3 で内円最大過大視

内円過小視の成立する比は、絶対的大きさによって異なる

 

外円 過小視

 

 

説明

絶対的距離でなく 比率

「一体の知覚」⇔類同性?

Oyama 1962

色相 効果なし

明度差 影響

  大きさ検出器 Oyama 1977

同化←興奮の加重

ピークの接近 を仮定する

 

Reaction paper 課題2

同心円錯視が,内円と外円の比に規定されることは,何を意味しているか?

 

次回への事前課題

ミューラーリヤー錯視について,同化説以外の説をあげなさい。

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