第３回　物体知覚（１）

日常的物体の知覚

物体知覚と美的感性

 

 

視点と見え

　視点依存効果

 

　視点不変特徴

　view-invariant feature

→　物体　object 

 

典型的見え

Canonical view

 

 

事前課題

「典型的見え」とは何か？

 

対称性

 

　形の恒常性　

　←　物体知覚

 

　対称性　→　物体として知覚

 

オブジェクト優位効果

 

物体の一部　→　認知を促進

 

文字と単語

 

 

日常物体の認知

構造記述仮説

 

一般円筒

対象中心座標系 Marr 1982

 

視点の変化に対応

 

ジオン　Geon

Biederman, I. (1987)

円筒や直方体，くさび型など

（凸型の基礎特徴）

ジオンの集合と相互の接続関係

→　物体の記述

 

 

自然カテゴリー

　基礎レベル　カテゴリー

basic level categories

　ロッシュ　ほか

Rosch, Mervis et al. 1976

 

上位　 　　　 基礎 　　　　 下位

superordinate--basic level -- subordinate

 

 

カテゴリーの成員に共有される属性 ：

上位→下位　増加

基礎レベル→下位　 微増 

　 いす 　台 所のいす

属性の差

下位　：成員間の重なりが多い

　　台所のいす 　居間のいす

　　　特定のカテゴリーのみの属性が少ない

基礎レベル

：あるカテゴリーを特定する属性が最も多いレベル

いす　テーブル

 

基礎レベルの特徴

　運動感覚が標準的→符号化，行動的意味

　カテゴリーの成員の平均の形　

　基礎レベルの各カテゴリーでは　可能　

有意味：いす

　上位レベルの各カテゴリー　　

　不可　：家具

 

基礎レベル：

あるカテゴリーを代表する典型・具体的イメージが形成される　

いす　

カテゴリー間がもっとも区別されるレベル

←そのレベルの各成員が独自の属性を多くもち，他の成員とは共有しない

いす　vs テーブル

 

Reaction paper 課題

自然カテゴリーにおける基礎レベルの特徴は何か？

 

 

物体知覚と美的感性

美の知覚

ゼキ　 Semir Zeki

 

恒常性　constancy

抽象化　abstraction

 

８つの原理

 

ラマチャンドラン　V. S. Ramachandran

 

１　グループ化 Grouping

 

２　ピークシフト Peak-shift

 

 

 

美感と視覚芸術

１　グループ化　　

２　ピークシフト

 

３　単離   Isolation

 

 

４　知覚的問題解決   Perceptual Problem-solving

 

 

 

５　対比　Contrast

 

６　偶然の一致をきらう　　The Generic Viewpoint

 

７　対称性 Symmetry

 

 

８　メタファー　（暗喩）

 

 

 

 

現象法則

機能

メカニズム（機構）

 

グループ化

近接，類同，，，，

　 処理の同期　→　出力　→　情動の中枢

 

扁桃体　その他の辺縁系　

→　視覚野へ逆投射

 

現代の感情理論

感情の情報処理

大脳の辺縁系（limbic system） 

：扁桃体（amygdala）

⇒外部刺激や内蔵感覚の感覚入力をきわめて迅速に処理・評価  

 

 

 

前頭前皮質 Prefrontal cortex

 

眼窩前頭皮質　 Orbitofrontal cortex

 

 

次回への事前課題

顔写真を逆転すると，表情の知覚が変化するのはなぜか？