第４回：物体知覚（２）

顔と表情の知覚

 

 

顔認知

顔の同定　←　不変の要因

表情，視線の知覚　←　変化

 

 

人種効果

同じ人種の顔の再認　＞　異なる人種

 

全体処理

顔：　全体処理の優位性

 

 

事前課題

顔写真を逆転すると，表情の知覚が変化するのはなぜか？

 

倒立効果

 

倒立提示　→　顔，表情の認知が困難

 

全体処理（部分の関係，全体の配置）

の処理が困難になる

 

Reaction paper 課題

サッチャー錯視では何が生じるか，また，

それはなぜか？

 

顔認知の特異性

 

人工物　→　学習効果

熟達化した物体の認知

 

 

顔認知と空間周波数

特定の空間周波数　→　顔

 

平均顔

　　平均顔からの逸脱　→　認知が容易

 

Cf. 美的判断：　ピークシフトの法則

表情知覚

表情の基本カテゴリー

 

喜び，驚き，恐れ，悲しみ，怒り，嫌悪，軽蔑

 

ダーウィン　C. Darwin

 

知覚される表情: 　普遍性

怒り

恐れ

嫌悪

驚き

喜び

悲しみ

 

 

エックマン

Ekman, P.

 

顔と表情の知覚

即時的

過程を共有

 

顔全体の知覚：　構造記述

個人の同定

感情の知覚

 

特徴か，関係（構造）か？

 

構造記述

要素の統合

 

怒り顔の探索　

 

 

 

現代の感情理論

感情の情報処理

大脳の辺縁系（limbic system） 

：扁桃体（amygdala）

⇒外部刺激や内蔵感覚の感覚入力をきわめて迅速に処理・評価  

 

 

 

あいまいな表情の知覚

 

←　文脈

 

クレショフ効果

 

顔認知のモデル

 

視線

 

顔，表情知覚の障害（障碍）

　紡錘状回　Fusiform gyrus

顔の認識　

　　→　相貌失認

 

　扁桃体と連絡が切断される

→　感情が随伴しない

 

TED ラマチャンドランの「心について」

https://www.ted.com/talks/vilayanur_ramachandran_on_your_mind?language=ja

 

次回への事前課題

単語優位効果とは何か？

​

Reaction paper 課題２

ラマチャンドランが紹介した症例で，母親を見た患者が「母親ではない」と感じたのはなぜか？