第6回:明るさと色の知覚(3)
色の見えかた,色彩と感情
事前課題
知覚される色の3つの属性をあげなさい
色の属性
色相 hue ←波長 ( nm )
飽和度 saturation (彩度chromatic value)
←純度(単色光の輝度成分の比率)
鮮やかさ
単波長→無彩色を加える→純度が落ちる
明るさ brightness ←光の輝度 ( cd/m2 ) 反射率
物体色 :明度 lightness
色相弁別 Judd 1935
色相と輝度の相互作用
ベツォルト・ブリュッケ効果 Bezold-Brucke effect
色相と純度の相互作用 アブニー効果 Abney effect
表色系
色度図
• CIE表色系(XYZ表色系)
RGB表色系→XYZ表色系
x=X/(X+Y+Z),
y=Y/(X+Y+Z)
x+y+z=1 平面
他に明度を別表記
• 物体色
マンセル表色系
色相 H, ヴァリュー V, クロマ C
5色相 R, Y, G, B, P
⇒補色 10色相
知覚的等色差
• 色の三属性と色立体
マンセルの色立体
色相環hue circle(色円環)
Cf.色の属性と次元
Indow 1988
MDS 多次元尺度構成法
色と明るさの見えかた (順応、恒常性、対比)
色順応 adaptation
同一色の持続視→色味(色相,飽和度)の変化
色の恒常性 color constancy
色照明下で反射する光の分光分布がかわっても,見かけの色はかわらない.
ex)白熱灯下と蛍光灯下では分光分布は異なる
→物体の色の見えはそれほどかわらない
色の対比と同化
同時対比,継時対比
色残像:
色の周波数成分に対する感度の変化
補色残像:注視した色と残像色
おおむね補色関係(ゲーテ Goethe 1810)
マッカロー効果 McCollough Effect :方向特異性色残像
特定の方向の線分の処理と色処理が
統合されるレベルの残像
主観色
ベンハムのこま
色彩の心理的効果
色と温度感
暖色 ← 長波長(赤、橙、黄)
寒色 ← 短波長(青、菫)
色彩感情
色と感情価
SD法 (Semantic Differential)
オスグッド Osgood,C.E.
因子分析 → 心理的因子
評価,活動,力量
国際比較研究
Reaction paper 課題1
1 2 3 4 5 6 7
良い ーーーーーーー 悪い
美しい ーーーーーーー みにくい
動いている ーーーーーーー 止まっている
はでな ーーーーーーー 地味な
熱い ーーーーーーー 冷たい
重いーーーーーーー 軽い
強い ーーーーーーー 弱い
かたい ーーーーーーー やわらかい
色と見かけの距離
色と見かけの大きさ
膨張色、収縮色
明るさの効果>暖色・寒色の効果 色と
象徴
Reaction paper課題2
対応すると思う色をあげなさい。
怒り →
嫉妬 →
孤独 →
郷愁 →
色 ←ーーー→ ことば
共通の感情が媒介
感情過程の媒介、共通性、普遍性
Reaction paper 課題 3
色の感情効果は、どのような心理的因子に媒介されているか?
事前課題
奥行きを知覚するための手がかりにはどのようなものがあるか?